マイナンバーカード返納の疑問
連日報道されているマイナンバーカードの返納が相次いでいるという話題。
役所の窓口が混乱してうまく処理できず他人の情報が紐づけられてしまったり、コンビニの書類発行サービスで、プログラムの不具合によって他人の書類が発行されてしまったりなど、マイナンバーカードのシステムの未熟さによって起こったトラブルに不安になった人たちがマイナンバーカードを返納しているそうな。
だけどちょっと考えてみてほしい。
国民全員にマイナンバーの付番は
もうされているよね?
行政サービス(社会保険、年金、税関係等)との紐づけも
もうされているよね?
金融機関でも口座の開設にはマイナンバーを求められるし、
就職するにもマイナンバーの確認がもちろん必要。
それを証明するカードに顔写真を表示して身分証として使えるようにしたり、銀行口座を紐づけて補助金の受領にも使えるようにしたり、そもそも行政サービスと繋がっているんだから保険証として使えば既存の保険証の諸々の問題も解決できるよね?
そして、カードをスマホアプリと連動させれば持ち歩くことも必要無くなるよね?
これの何に反対なんだろうか。
別人の情報を紐づけるなどの手続上のミスが起こったことはわかるけど、それはミスを起こしたことに抗議するべきで、カードそのものを批判することにはならないと思うんだけども。
そして、返納したことによって何か改善されるということは何もない。マイナンバーカードを身分証や保険証に利用するだけに留まらず、運転免許証などにも利用を拡大していく流れに今後必ずなっていくわけで、そうなれば結局返納した人はまた取得しなければいけなくなる。
返納した人は何を考えて返納したのだろうか。
なんでも短絡的な行動は控えたいものだ。